タイで自己手配で胸オペをしてきました。【前編・タイ到着~オペまで】

ガモンの病室 FtMの治療

僕が胸オペをしたのは2019-20年の年末年始。 タイのガモンホスピタルで胸オペをしてきました。 

自己手配だったのですが,思った以上に簡単かつ楽しかったので,情報やそのときの気持ちが新鮮なうちにブログに残しておきたいと思います。 

長編になりますので、今回はオペ当日までのレポートです。

オペ半年前~ メールやり取り 

ガモンホスピタルのホームページの”Contact Us”から, 

「日本人のトランスジェンダーです(FtM)。乳腺摘出のオペをしたいです。」 

というような内容を英語で送ってみたところ,日本人のスタッフの方から日本語で返信がありました。 ホームページからいきなり日本語でも大丈夫そうでした。 

正面と左右から撮った胸の写真をメールで送ると,大きさなどによってだいたいの術式が決まりました。 
僕はU字切開+乳頭縮小。入院2泊,抜糸は術後7日後の予定になりました。 

ガモンホスピタルへ 

1日目。オペ前日の早朝5:00にドンムアン空港に到着。 

到着ゲートで最小限の日本円を両替所でタイバーツに換えて,SIMカードを購入しました(2人分買ったので値切ればよかったと後悔しています…) 

出発直前に交換しておいたLINEで日本人スタッフの方と連絡を取り、空港内のスタバの前で合流しました。ガモンホスピタルから徒歩3分ほどのサービスアパートへ車で送ってもらい,部屋の鍵をもらってから、アパート内のレストランで朝食を食べました。 サービスアパートはレストラン,洗濯乾燥機,ジム付き。

レストランやエレベーターなどで他のFtM、MtFさんともすれ違いました。

ガモンのサービスアパート
サービスアパートの部屋。ホテルのような内装。
ガモンサービスアパートの朝食
2Fにビュッフェ形式のレストランあり。

ガモンサービスアパートのジム
2Fレストラン横の共用スペースにマシンがあります。
ガモンサービスアパートのロビー
サービスアパートの1Fロビー。吹き抜けでソファがあります。
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サービスアパートの部屋,クリニックの待合にガモン水が置いてあります。 まずいと聞いてましたが普通に美味しかったです。

朝10時にガモンホスピタルの1F受付で日本人スタッフの方と再び合流して,3Fの診察室のあるフロアでオペ前の準備をしました。

オペ前の準備として、以下のことをしました。すべての過程に日本人スタッフの方が付き添ってくれました。
問診表の記入:ホルモン注射の期間、喫煙の有無など。身長や体重も測りました。
健康状態を調べる検査:採血による感染症や一般的な血液検査、胸部レントゲン。
写真撮影:オペ前の胸の状態を5方向から撮影しました。
ガモン医師の診察:「元気ナ?ダイジョウブー!」と笑顔で言われ、記念撮影して終了。
費用の払込み :事前検査代(15000円)、サービスアパート宿泊費(10000円/2泊)、胸オペ代(30万円)を支払い用の受付で払いました。両替もおこなってくれるので、日本円での支払いました。一番レートの良い両替所(スーパーリッチなど)と同じレートで両替してくれます。観光用の費用として追加で30000円程タイバーツに両替もしてもらいました。 

その後、ガモンの近くのタイ料理屋で昼食を食べ、セブンイレブン(ガモンから徒歩3分),モール(徒歩5分),ナイトマーケット(タクシーで5分)を散策。 

ナイトマーケットはかなり良かったです。 
市街地の有名なナイトマーケット(ラチャダーなど)より安く,地元の人が多くリラックスした雰囲気でした。 

ガモンからGrab taxiで5分くらい。帰りは徒歩で帰りました。 

ちなみに、オペ以降は一切プールや海には入れないので,余裕のある方は体調を崩さない程度に前日までに楽しんでおくことをおすすめします。 

オペ当日 

2日目。当日は朝から絶食です。 サービスアパートをチェックアウトして、朝10時に病室に入りました。 

付き添いの人がいる場合は,ベッド横にあるソファベッドで寝れるように、シーツとブランケットを貸してくれます。 今回はソファベッドを使用しましたが,ソファベッドとはいえ固いソファ…という感じ…。

一泊3000円払えばベッドをもうひとつ置いてくれることを後で知りました…。やはりベッドを置いてもらうに越したことはないと思います。 

ガモンの病室
病室のベッド。電動リクライニング機能つき。
ガモンのソファベッド
ベッド横のソファベッド。若干短く(145cmぐらい)せまい。 

入院着に着替えると,腋毛と乳首の毛を剃られて左手から点滴ルートを取られます。 昼頃にオペと聞いていたのですが、なかなか迎えが来ず、ダラダラしたりオペ後使いそうなものをベッド周辺に置いたりしていました。

ガモンの入院着
タイパンツの履き方が分からず、検索して調べました。
点滴

13時ごろ、「シュジュツ~。」と看護師の方が迎えに来てくれました。なぜか車椅子に乗って病室から運ばれ,オペ室の手前でベッドに乗り換えオペ室に移動しました。

 日本人スタッフの方が見送ってくださり,オペ前の記念撮影も。 

点滴ルートから静脈麻酔が入り始めると左手の先から体の中心に向かって冷たくなりました。 「静脈に流れてるなあ~」と思いながら深呼吸していると……オペが終わっていました。 

目にワセリンを山盛りに塗られ,胸に保冷剤を積まれて,でっかいバスタオルを何枚も被った状態でオペ室の近くのリカバリールームという部屋で目が覚めました。 目が覚めるまではリカバリールームという部屋で様子を見るようです。カーテンの向こう側でスタッフ数人の話し声が聞こえました。

手術して傷があるはずの胸の部分はほとんど痛みを感じず,動くと筋肉痛ほどの違和感を感じるくらいでした。 それよりも麻酔中に気管チューブを入れられていたのか,喉の奥が少し痛かったです。 体温調節がまだうまくいってないのか、若干寒く感じました。ブランケットが欲しいと近くのスタッフに伝えると,タオルをもう一枚掛けてくれました。 目が覚めてから1-2時間ほどボーっとしていると、徐々に自分の体温が上がってくるのを感じました。

オペ直後のリカバリー室。麻酔でまだ眠っています。

夜20時頃に病室に戻ってきました。左右65gずつ乳腺が取れたと日本人スタッフの方が教えてくれました。 

左右の胸にはそれぞれでっかい絆創膏が貼ってあり,その上に保冷剤をあててベージュのバンドでぐるぐる巻き。 脇にはドレーンチューブが左右2本ずつ刺さっていました。 

痛みはなく,糖分補給のためのイチゴ味のかき氷シロップ入りガモン水と薬(抗生物質と痛み止め)を飲んで寝ました。 

楽しそうに話すガモンスタッフ達
 

【続き】オペ後の様子はこちらへ

【中編・オペ直後~退院まで】 
再手術の様子、市内ホテル滞在について紹介

【後編・乳首縮小~帰国まで+まとめ】
ナイトマーケット観光、費用なども紹介

傷口の写真はこちら

オペ前の胸や直後の傷口の写真もあるのですが、あまりにも生々しいのでここには載せておりません。

ガモンホスピタルのスタッフの方にせっかく沢山撮ってもらったので、有料(¥500)ですが、こちらのサイトに掲載させて頂きました。もう少し具体的に見たいという方は、ご購入ください。

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コメント

  1. […] タイで自己手配で胸オペをしてきました。【前編・タイ到着~オペまで】オペの手配からオペ当日まで。 […]

  2. […] 前回はこちらタイで自己手配で胸オペをしてきました。【前編・タイ到着~オペまで】オペの手配からオペ当日まで。 […]

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